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2025年3月開催『障害のある人と共に表現でひらく学びの環境』レポート
2025.05.06

2025年3月開催『障害のある人と共に表現でひらく学びの環境』レポート

2025年3月29日、上田市の劇場兼ゲストハウス「犀の角」にて、NPO法人リベルテとLearn by Creation NAGANO主催のシンポジウム「障害のある人 × 生涯学習」が開催されました。午前のプログラムはまち歩きから始まり、参加者は案内役とともに、観光ルートではなく日常に根ざした道を歩きました。そこでは、公衆トイレや木陰のベンチ、馴染みの道といった“小さなインフラ”が、人の移動や社会参加を支える「下的セーフティネット」として機能していることが見えてきました。これは制度や施設だけでは補えない安心感であり、学びや関わりの入口になるものです。

午後の第1部では、3つの地域から事例報告がありました。仙台の「スウプノアカデミア」では、当事者が主体的に企画を立て、学びと交流を自然に生み出しています。宮城県山元町では、震災復興と障害支援、文化活動が交差し、まち全体が学びの場になっています。リベルテからは「ゲームの会」や「ジョニーズ・カフェ」など、日常的な交流の場が紹介されました。ここで語られた「働くの対義語は孤立」という言葉は、働くことを孤立からの回復と捉える新しい視点を示しました。

第2部では、上田市内で展開される3つの活動が紹介されました。子ども主体の「うえだイロイロ倶楽部」、平日開放の「うえだ子どもシネマクラブ」、拠点を持たない「やどかりハウス」です。いずれもコロナ禍をきっかけに立ち上がり、制度外で柔軟に人をつなぐ場として機能しています。

最後のオープンディスカッションでは、「自然状態を取り戻すこと」が全体のテーマとして振り返られました。UDトークの導入事例からは、専門用語が理解の障壁になり得ることや、言葉の選び方がアクセシビリティに直結することが共有されました。行政、文化団体、企業など多様な立場から意見が交わされ、制度と現場の間で“ことば”を立て直す必要性が明らかになりました。

詳しくは、下記リンクからNPO法人リベルテさんのWebサイトよりご覧いただけます。

当日のイベントの様子は以下の動画をご覧ください。