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Learn by Creation NAGANO 2023
Learn by Creation NAGANO 2023 トークセッション 1-1 「どうして学ばないといけないの?」
2023.3.25 SAT 9:00-10:30

Learn by Creation NAGANO 2023 トークセッション 1-1 「どうして学ばないといけないの?」

視聴URL https://youtu.be/BNWuEqxZdt4 25日9:00公開予定

「どうして学ばないといけないの?」

そう問いたいのは子どもだけではなく、じつは大人たちもではないでしょうか?

社会の変化に適応するよう新たに課される学び。焦りや不安を背景に、追い立てられるように学びに向かう、そんな感覚はないでしょうか。

本プログラムでは、そのようなモヤモヤを抱える人たちから事前に集めたお悩みに答える形で、いわゆる主体的な学びについて考えていきます。

画一的な教育の弊害について本イベントでもたびたび言及してきた長野県知事・阿部守一さん、そして著作『君は君の人生の主役になれ』において「勉強しなくても生きていける、それでも学ぶことには価値がある」と主張する作家の鳥羽和久さんをゲストに迎え、学びを捉え直していきましょう。

こちらのプログラムは、3/25 9:00になりましたら Learn by Creation NGANOのYoutubeチャンネルにてご覧いただけます。視聴URLはこちら https://youtu.be/BNWuEqxZdt4 、 再生リスト Learn by Creation NAGANO2023 にて公開予定なので、ぜひ事前にアクセスし、「ライブラリに保存」やチャンネル登録をお願いいたします。

<例えばこのようなお悩み、モヤモヤを考えてゆきます>

●学校の先生のモヤモヤ「子どもに選択肢を用意してあげられない

子どもたちには、早いうちから社会と接しながら、色々な体験をさせてあげたい。しかし、それぞれの子どもたちがやりたいことを、学校の中だけで体験することは難しい。一方で、習い事や旅行などの学校外での体験は、どの家庭でも気軽にできるものではない。子どもに体験の選択肢を用意してあげられないことにモヤモヤする。

●専門職大学院生のモヤモヤ「ずっと学び続けなきゃダメ?

これかこれから自分で稼いで生きていくために、資格が取れる大学院で学んでいる。その授業で『人生100年時代の学びなおしの意味』っていうテーマで考えることになった。正直、手に職付けるためにバイトしながら必死で頑張っている今、「この先もずっと学び続けないといけない」って言われるとうんざりする。

●子育て世代のモヤモヤ「成長を諦めなきゃいけない?変わるための学びって?

1年間の産休が明けて会社に復帰して育児と両立させることについて。

産休中に今後のキャリアのことなどを考えて部署の異動を希望していました。

会社としては大丈夫なんですが、やはり上の子が小学校に入り、下の子は保育園に通い始めるタイミングで自分も新しい部署で仕事するとなると不安材料が多すぎて結局、元いた部署に復帰することにしました。

新しい部署での仕事に備えて勉強を始めようと思っていたものの、この判断にいたって正直なところそれを始める気も失せ始めました。

自分のキャリアを考えた勉強、育児を効率的にこなすための努力や工夫、ライフハックなど個別に勉強すべきことはあるものの、両立させるために自分は何を学べばいいのかモヤモヤとします。

●高校生のモヤモヤ「学びが必要とされる根拠や目的がわからない」

学校でやってる勉強ってバイトとかで使わないし、知らなくても生きていけるじゃん。5代目徳川将軍が誰だとか、因数分解だとか。必要性に欠けるなって感じ。

勉強はしなきゃいけないこと、学びは自分で考えることっていう区切りがあるらしいけど、学校でやってるのって学びじゃなくて勉強じゃん。

学んだ先の最終目的が何かを理解してない自分たちが、将来社会にでて「自分は学んできました」なんて言えるのかな。

義務教育は中学までのくせに、それでは就職もできないの何それって感じだし、高校出てない=学びがないって思ってる社会や多くの人たちに合わせないといけない自分たち学生の立場ってなんなんだろうってモヤモヤとする。

学びや勉強に価値を見出せないのにやらなくちゃならない義務とされながらも、そのためにはある程度のお金が必要、そして将来お金を稼ぐために学ぶことが必要ってなんなんだろう?モヤっとする。

Shuichi Abe

阿部 守一

長野県知事。1960年生まれ。1984年東京大学法学部卒業後、自治省勤務、2001年長野県企画局長、同年副知事、2007年横浜市副市長、その後内閣府勤務を経て2010年長野県知事就任、現在4期目を務める(2023年3月現在)。

Kazuhisa Toba

鳥羽和久

1976年福岡生まれ。専門は日本文学・精神分析。寺子屋ネット福岡代表取締役、唐人町寺子屋塾長、及び単位制高校「航空高校唐人町」校長として、小中高生150名余の学習指導に携わる。教育や現代カルチャーに関する講演も多数。著書に『親子の手帖 増補版』(鳥影社)、『おやときどきこども』(ナナロク社)、『君は君の人生の主役になれ』(筑摩書房)、『「推し」の文化論 BTSから世界とつながる』(晶文社)など。朝日新聞EduA相談員。

Izumi Mori

森 いづみ

Learn by Creation NAGANO 副実行委員長。県立長野図書館 館長。学生時代は教師を志すが、公共図書館でのアルバイトがきっかけで、図書館員の道へ。1991年、東京大学附属図書館に入職後、いくつかの国立機関を経て、2017年から信州大学附属図書館。ICTの発展・浸透に伴い「学び」が大きく変わる中、図書館における「情報リテラシー教育」、新たな学びの空間である「ラーニング・コモンズ」、研究成果の「オープンアクセス」などに関わってきた。
県内の文化施設(美術館・歴史館・図書館)と大学との協働による「信州 知の連携フォーラム」に携わったことがきっかけで、2020年4月から現職。「資料・情報」「空間・場」「人」の3つの観点による図書館改革を引き継ぎ、全ての人に開かれた「共知・共創の広場」づくりに取り組んでいる。