障害のある人と共に表現でひらく学びの環境
いま、生涯を通した学びの重要性は「リスキリング」や「学び直し」といった言葉で社会に認められつつあります。
一方で、障害のある人はそうした場所へのアクセスが難しい現状があります。
社会全体として障害のある人との出会いが身近ではないため、誤解や偏見が生じやすく、結果として障害のある人たちとともに新しい学びや関心を広げる場が生まれにくいという課題があります。
そうした失われた機会がありながらも、ケアの現場では「初めて友人ができて居酒屋へ行く」「人生で初めて銭湯に入り、自宅以外で泊まる体験をする」「通所する通勤路をアートプロジェクトで見直して参加者と街歩きする」というような瞬間がたくさん生まれており、障害のある人とともに学ぶ場の可能性を感じています。
「学ぶ/学びたい」個人を中心に同心円がたくさん生まれ波紋となるようなイメージで、障害のある人の関心から出会いや学びの機会が広がっていく、その環境をどう地域の中で作っていけるのか? 共に考え、未来の学びの場を築くための第一歩としたいと思います。
今回、「何気ない自由」や「権利」を障害のある人とともに尊重していける社会や関係づくりを目指し、長野県上田市を拠点に2013年から活動している特定非営利活動法人リベルテと共に、この問いに取り組むスタートとなるシンポジウムを開催いたします。
このシンポジウムでは、午前の部ではリベルテの文化事業で制作した街歩き作品を体験し、午後の部では障害のある人が地域の中で「学びたい人」を中心にひろがる機会を持つために何が必要か、どのように地域とつながる場をつくることができるのかを参加者と共に考えます。
NPO法人エイブル・アート・ジャパンの東北支部とNPO法人ポラリスが地域で取り組んでいる実践例を共有しながら、学びの機会をどのように広げていくか、具体的なアイデアを話し合う場にしたいと思います。
|開催日時|
2025年3月29日 10:00〜17:30
|開催場所|
犀の角(長野県上田市中央2丁目11-20)
オンライン同時開催(Youtube LIVE予定 配信は第二部まで)
|申し込み方法|
(Googleフォーム)
https://docs.google.com/forms/d/1Cv4-BdGSH7HFjER-HhM_3zeUEfF20GQaCklTGF3Z5XM/viewform
電話・メールでのお申し込みは下記のリベルテまで。
(電話)0268-71-7358
(メール)mail@npo-liberte.org
|対象者|
【行政関係者】 県・市町村の生涯学習担当者、福祉課職員
【NPO・地域団体】 生涯学習・障害者支援に関わる組織
【教育関係者】 養護学校・特別支援学校・放課後デイ関係者
【アーティスト・文化活動関係者】 地域での学びの場づくりに関心がある人
【市民】 障害のある人やその家族、支援者など
|全体プログラム|
10:30 – 12:00 交流ワークショップ
13:00 – 14:45 第1部 事例紹介 (休憩15分)
15:00 – 16:00 第2部 パネルディスカッション (休憩15分)
15:15 – 17:00 第3部 オープンディスカッション
17:30 – 19:00 交流会
|参加定員・参加費|
午前:交流ワークショップ 15名(要事前申し込み) 無料
午後:シンポジウム&座談会 20〜30名程度(要事前申し込み) 無料
夜:交流会 希望者のみ (ドリンクは犀の角のカフェをご利用ください)
|イベント内容|
午前 交流ワークショップ街歩き(10:00-12:00)
「障害のある人とともに体験する街歩き「上田の下的🚽セーフティネット」を歩く」
ファシリテーター 最越あると(リベルテ)、MORO(リベルテ)、リベルテスタッフ、伊藤茶色(犀の角)
開場 10:00
開始 10:30
ルート 下的セーフティネット(犀の角〜上田駅方面〜袋町〜犀の角)
午後:シンポジウム & 座談会(13:00-17:00)
【第1部:事例紹介(13:00-14:45)】
司会・コメンテーター:森 いづみ(県立長野図書館 館長、Learn by Creation NAGANO 副実行委員長)
[東北での障害者支援 × 生涯学習の取り組み+リベルテの紹介から]
話題①「 ”わたしからはじまる、みんなの学び” 仙台市における障がいのある人の生涯学習の取り組み」SOUP(障害者芸術活動支援センター@宮城)
話題②「復興支援から生涯学習への展開 “素敵に生きて素敵にはたらく” ポラリスの取り組み」特定非営利活動法人ポラリス(特定非営利活動法人ポラリス 代表理事の田口ひろみ)
話題③「リベルテの文化事業の中で垣間見えた人生と表現から学び」(特定非営利活動法人リベルテ メンバー もみもみの会会長、ゲームの会会長 最越あると・もーつ氏、特定非営利活動法人リベルテ 代表理事、ゲームの会副会長 武捨和貴)
【第2部:パネルディスカッション(14:45-16:00)】
[テーマ:「ともに生きることと表現の現場から学びを見つめる」]村上梓(うえだイロイロ倶楽部|一般社団法人シアターアンドアーツうえだ)、直井恵(うえだ子どもシネマクラブ|NPO法人アイダオ)、秋山紅葉(やどかりハウス|NPO法人場作りネット)、藤原佳奈(劇作家)
【第3部:オープンディスカッション(16:00-17:00)】
Learn by Creation NAGANO 西山卓郎、藤原佳奈、武捨和貴
【交流会(17:30-19:00)】
希望者のみ ドリンクは犀の角のカフェをご利用ください
|配信URL|
時間| 13:00〜17:00(第1部・第2部を配信予定)
配信URL(YouTube LIVE): https://www.youtube.com/live/NWvESL0fQSU
|後援|
長野県 長野県教育委員会 長野県社会福祉協議会社協上田市 上田市教育委員会 上田市社会福祉協議会
|協力|
NPO法人エイブル・アート・ジャパン、NPO 法人ポラリス
|共催|
Learn by Creation NAGANO 実行委員会
|主催・お問い合わせ|
NPO法人リベルテ
Izumi Mori
森 いづみ
Learn by Creation NAGANO 副実行委員長。県立長野図書館 館長。学生時代は教師を志すが、公共図書館でのアルバイトがきっかけで、図書館員の道へ。1991年、東京大学附属図書館に入職後、いくつかの国立機関を経て、2017年から信州大学附属図書館。ICTの発展・浸透に伴い「学び」が大きく変わる中、図書館における「情報リテラシー教育」、新たな学びの空間である「ラーニング・コモンズ」、研究成果の「オープンアクセス」などに関わってきた。
県内の文化施設(美術館・歴史館・図書館)と大学との協働による「信州 知の連携フォーラム」に携わったことがきっかけで、2020年4月から現職。「資料・情報」「空間・場」「人」の3つの観点による図書館改革を引き継ぎ、全ての人に開かれた「共知・共創の広場」づくりに取り組んでいる。
Takuro Nishiyama
西山 卓郎
株式会社バリューブックス 小売→営業→現在古本屋 寄付事業部責任者/新規事業の立ち上げと伴走を主な領域として活動。 また、県立長野図書館協議委員、 若年者支援のNPO理事、 教育/地域関係のプロジェクトを複数行っている。 本をきっかけに何ができるのか試行錯誤しながら日々楽しく働いています。 音楽大好き&ベースも弾きます 。寅年B型左利き 准認定ファンドレイザ