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【開催終了】生きる力を地域で育む
2021.1.24 SUN 13:00-14:30

【開催終了】生きる力を地域で育む

『生きる力を地域で育む』
子どもへの想いからつながる、地域の魅力の掘り起こしかた、つくりかた。

画一的な学力偏重の教育に疑問符がついて久しい今、各地域がそれぞれの魅力を活かして学びを創っていく時代に私たちは来ているのではないでしょうか。

教育は大都市が上という常識は崩れつつあります。そんな中、アルプスを臨む大自然に恵まれた長野県で、地域の魅力を存分に活かした学びの場を提供している仕掛け人お二人と、その魅力に惹かれて子どもたちを地域に連れ出す大学教授にお話を伺います。

飯田市で農家民宿を長年営み積極的に不登校のお子さんも受け入れて農業体験などを通じて子どもが成長する姿を見てきた太田いくこさん、そして、軽井沢や白馬でキャンプ場施設ライジング・フィールドを運営し自然体験活動を通じて『生きる力』を高める体験学習の場を提供している森和成さんの実践に迫りつつ、東大先端研で異彩発掘プロジェクト「ROCKETプログラム」を主宰し長野県を含む全国各地でプログラムを展開してきた中邑賢龍教授に地域だからこそ経験できる学びのポテンシャルについてお聞きします。 各地域でその魅力を掘り起こし子どもの生きる力を育むために何ができるのか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

Kenryu Nakamura

中邑 賢龍

東京大学先端科学技術研究センター 
人間支援工学分野教授
異才発掘プロジェクト Rocket ディレクター

香川大学教育学部助教授、カンザス大学、ウィスコンシン大学客員研究員などを経て、2005年に東京大学先端科学技術研究センター特任教授に就任。08年より同センター人間支援工学分野教授。心理学・工学・教育学・リハビリテーション学だけでなく、デザインや芸術などの学際的・社会活動型アプローチによりバリアフリー社会の実現を目指している。

主な著書
発達障害の子を育てる本 スマホ・タブレット活用編 (健康ライブラリー) (講談社)
『育てにくい子は挑発して伸ばす』(文藝春秋)
『発達障害の子どもの「ユニークさ」を伸ばすテクノロジー』(中央法規出版)

Ikuko Ohta

太田 いく子

農家民宿 ふれあい農園おおた
「いくちゃばあちゃ」の愛称で老若男女に慕われる、農業が大好きな農家の「おかあさん」。特に不登校の子どもたちを積極的に受け入れる農家民宿を営み、農林漁家民宿おかあさん百選に認定された。

平成七年に地元である「千代」の高齢化率が35%を超える危機的状況を受け「何とかしよう」とグリーン・ツーリズムにいち早く取り組み、農村での生活を体験する体験教育旅行を始めた。その後、不登校の子たちからの訪問も増えていき、その活動は地域の活性化へとつながった。さらに、活動の輪はじわじわと飯田市全体へと浸透していき、「グリーン・ツーリズム」先進事例の1つとしてあげられるほどの取り組みへと広がっていった。

https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/kyose_tairyu/k_gt/pdf/1siryou2.pdf

Kazunari Mori

森 和成

株式会社ライジング・フィールド 代表取締役社長
長野県キャンプ協会 理事
軽井沢観光協会 理事
軽井沢リゾートテレワーク協会 理事 他

「和を成し、人・組織の可能性を切り拓く」がMission(志)。
元 アクセンチュア株式会社 ディレクター。
2002年からは、里山活動を手掛けており、日本自然保護協会『沼田實賞』の他、『みどりの愛護功労者』と『手づくり郷土賞』、国土交通大臣賞を二度受賞している。
現在は、法人向けの組織開発・人材開発のコンサルタントとしての活動の他、軽井沢や白馬を起点としたライジング・フィールドの代表として、子供たちを対象に、自然体験活動を通じ『子供たちの生きる力』を高めることを理念としたアクティブラーニング(体験学習)の場・機会づくりを行っている。
更には、学びの最小単位、かつ最重要単位でもある『家族』を対象とした場・機会づくりを行っており、保護者が子供たちにいかに向き合うか?をテーマとした取り組みにも挑戦している。
軽井沢を起点に、Workation推進にも力を入れており、2019年に立ち上がった「ワーケーション自治体協議会(Workation Alliance Japan)」の仕掛人でもある。

Tomoko Kusamoto

草本 朋子

東京大学経済学部卒。モルガン・スタンレー東京支店、NY本社勤務後、カリフォルニア大学バークレー校 Haas School of Business で経営学修士号(MBA)を取得。ゴールドマン・サックス東京支店、NY本社のプライベイートエクイティ部門で投資業務に従事。長女の出産を機に金融業界を引退後、三児の母となる。

長野県白馬村の大自然に魅了され、子育てのためオーストラリア人の夫と2009年より白馬在住。2017年4月、白馬インターナショナルスクール設立準備財団を設立、2022年に中高一貫の全寮制インターナショナルスクール開校を目指して奮闘中。持続可能性と気候変動問題にも関心が強く、元アメリカ副大統領アル・ゴア氏によるClimate Reality Projectの研修に2度参加。

2019年4月より共同代表として白馬SDGsラボを主宰し、白馬で持続可能性を推進すべく様々な委員会や協議会に参画。また、白馬中学校の運営協議員、白馬高校のグローバルコーディネーターとして白馬の公教育にも深く関わる。